ベトナム旅行報告会/弦巻・新町地域「九条の会」

 弦巻・新町地域「九条の会」は、9月26日、駒沢地区会館で第19回つどいとしてベトナム旅行報告会を参加17人で行いました。
 ベトナム戦争における米軍の戦争犯罪調査にかかわった、美術に造詣深い渡辺卓郎弁護士は、1977年9月に銀座の骨董店でベトナムの鐘を発見しました。昨年11月にその鐘の返還運動について渡辺さんからお話を伺いました。これをきっかけに「ベトナム平和の鐘を鳴らす旅」(9月17日~22日、17人参加)が実現しました。
  報告会では冒頭、ベトナムのバクニン省博物館で返還されて31年ぶりに日本人の手によって打ち鳴らされた鐘の音が録音で紹介されました。
 出席された渡辺卓郎さんは、「今年の年賀状にあの鐘の音を聴きたいと書いたが、今度みなさんが行かれたことで、現場からの電話でしたけれども、鐘の音を聴くことができて、新年の夢を実現した感じで、とてもうれしく思っています。釣鐘を返しに行ったとき、ハノイの館使寺の返還式(1978.6.14)で聴いたとき、初めて鐘が本当に自分の声で鐘を鳴らした、長い間別れていた愛する人が抱き合って泣いているような音に聞こえて、ベトナムの打ち方に胸を打たれました」と語りました。
 旅行参加者から、「鐘の音はドラマチックな響きで、とてもいい音だった」「ベトナムの鐘のつき方は、最初から大きな音を出さないでジャンジャンジャンと鳴らしてから、カーンカーンカーンと鳴らす。鐘を返したころは、ベトナムは戦争直後で、行方不明になるのもしようがなかった大変な状況だったんだなと思いました」「平和の鐘を鳴らせて本当によかったと思う。館長さんが鳴らしたら、胸にしみるような音だった」「ベトナムが強大なアメリカに負けなかったのはどうしてなのかと思っていた。ベトナムの人の知恵・活力がすごい。すごく結束してたたかったそのすごさを実感した」「非常に美しい音色で、余韻が印象的だった。あの鐘は(アジア史の)後藤均平さんが書かれているように、農民の平和の思いが込められている貴重な平和の鐘で、それを打ち鳴らすことができたのをうれしく思う。越日友好協会の幹部が、ベトナムの現在の課題の一つにワイロの克服をあげるなど、率直な言葉に感銘を受けた」「日本は年間3万人の自殺者がいるが、小松さんのお話ではそれはほとんどないという。家族中で力を合わせて必死に頑張って生きている。大変な中でも希望があるのでしょう。日本は不健康と感じた」と語られました。
 懇談では、ハノイ在住の小松みゆきさんのお話、日本企業のベトナムへの進出、南部クチの地下トンネル、ホーチミン廟、街にあふれるオートバイ、添乗員の太田さんから「本当に鐘がつけるのだろうかと、つけなかった夢を見た」など、さまざまな話題が出されました。
 渡辺さんは最後に、「もう一度ベトナムの鐘を鳴らす運動を日本の仏教界や広い日本の中に広げて、それをベトナムに影響させて、ベトナムの人たちがあの鐘を平和の鐘として平和、戦争反対、核兵器廃絶を世界に鳴らしてもらう、そういう運動になったらと夢が膨らんでいる。みなさんの旅がその最初のきっかけをつくってくださったことに心から感謝しています」と語られました。

 次回は11月23日(月・祝)午後1時30分~、駒沢地区会館で、「昭和天皇と九条」をテーマに行います。

追記 ベトナムの梵鐘返還運動については次をご覧ください。
    http://6301.teacup.com/setagaya9jou/bbs/88

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