世田谷・ピースセミナーで学ぶ

戦争・紛争解決と平和構築への手法
日時:2月13日(土)午後1時~3時
講師:伊勢崎賢治(東京外国語大学大学院教授)
会場:三茶しゃれなあど(担当=生涯学習・地域・学校連携課)

 「平和」とは? だれのための「平和」か?「平和」のための戦争が起きている。ヒトラーも叫んだ、「平和のために起ち上がろう」と。伊勢崎さんの話は、この問いかけをしてアフリカで農村総合開発に携わった青年時代の原体験から始まった。
 シエラレオネ共和国という国。面積72000平方キロ、人口450万人。ダイヤモンドの原石が採れ、金もチタンの原料も採れるという豊かな国。しかし国民の暮しは最貧国(註:一人当り国民総所得130米ドル。日本の場合34210米ドル、日本の0.4%)。幼児死亡率・世界一。
 一党独裁が長年続いていた。民主主義を求める革命が始まったが、戦争が目的化し、内戦となって10年間続いた。9年目に5万人の民衆が殺される。子どもたちが生きたまま手足を切られる。こうした中で国連がようやく代表団を派遣し、この一員として再訪。
 ルワンダの内戦でも100日間で80万人が殺された。いずれも大量破壊兵器が使用されたのではない。人間が人間を殺した。まさに戦争犯罪は人権侵害の最たるもの。
 戦争は多数決という民主主義が起こしている。多数決の暴力が人を殺す道具にもなる。
 戦争は予防できることを、過去の戦争から学ぶこと。「復讐は連鎖する」と思っている人が多いが、連鎖しない。日本は原爆を落としたアメリカに報復していない。ここから出発しよう。
 2時間はアッという間だった。その全部は伝えきれないが、実体験からの話は説得力がり、人間がどう生きるかを考えさせられた。 (代田5丁目 髙岡岑郷)
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