野田政権と憲法問題の第3回憲法学習会は「衆議院の議員定数削減問題」/九条の会・まつざわ
[お話の要点]
民主党政権がマニフェストを次々破り捨てている中で、捨てようとしないのが、衆議院の「比例代表区」の定数の削減である。野田首相は消費税増税の前に、政治家自身が身を切り、範を示す姿勢が不可欠であるとして、衆議院「比例代表区」の定数削減を強調してきた。では、なぜ、大政党の議席獲得に有利な「小選挙区」の定数削減ではなく、小政党も議席を獲得できる「比例代表区」の定数削減なのか。また、身を切ると言いながら、政党交付金(年間320億円)の減額については明確な発言はない。
日本国憲法のもとでの選挙制度は「国民主権」を実現するためのものである。国民主権が成立して民主主義は生まれる。国民主権を実現するための民主的な選挙制度とは、①主権者国民の意思が議会の議席数に正確に反映する選挙制度である(「小選挙区」は、死票が多く、国民の意思が議会の議席数に最も反映しない選挙制度)。②全ての選挙区に個人が立候補できる選挙制度である。③議員一人一人が、国民の直接の選挙の「洗礼」を受ける選挙制度である。
民主党が比例区定数の削減にこだわる理由は、①民主党と自民党以外の政党に政権が渡らないようにするため、②民衆のための政党を議会から追放するため、③主権者国民の多数意思が国会の多数意思とならないようにするため-アメリカと日本の支配層の意思が常に国会の多数意思となるようにするため、④国会・内閣・裁判所が、アメリカと日本支配層のための国会・内閣・裁判所であり続けるため、⑤国民主権と議会制民主主義を名前だけのものにしておくため、⑥原発推進によって、「動的防衛力」を構築し、「米国主導型米日核軍事同盟体制」を維持して日本がアメリカと共に世界中で侵略戦争を展開できるようにするため、と言える。
当日、初参加の男性(80代)から、「消費税増税は、大反対!政府は、国民の意に反したことばかりする!そんな議員はいらない!議員定数削減に大賛成!」というご意見をいただきました。それに対して金子先生から返答をいただきましたので、記述しておきます。
1.現在の議員定数削減問題については、なぜ、民主党が、「小選挙区」の定数削減ではなく、「比例代表区」の定数削減のみを実施しようとしているのかの意図を正確に見抜く必要があるのではないでしょうか。しかも、民主党は、なぜ、80削減するのかの理由を述べないで、80削減すると言っております。従って、日本では、どの位の議員数が適切なのかも、示しておりません。
2.「比例代表区」の定数削減が、どのような結果をもたらすかを、きちんと見抜く必要があるのではないでしょうか。
3.以上のことを考えると、現在の議員定数削減に賛成することは、民主主義の観点から、危険ではないでしょうか。
日時 2012年6月30日午前10時~12時
会場 桜上水南地区会館
講師 金子勝さん
参加 22人
民主党政権がマニフェストを次々破り捨てている中で、捨てようとしないのが、衆議院の「比例代表区」の定数の削減である。野田首相は消費税増税の前に、政治家自身が身を切り、範を示す姿勢が不可欠であるとして、衆議院「比例代表区」の定数削減を強調してきた。では、なぜ、大政党の議席獲得に有利な「小選挙区」の定数削減ではなく、小政党も議席を獲得できる「比例代表区」の定数削減なのか。また、身を切ると言いながら、政党交付金(年間320億円)の減額については明確な発言はない。
日本国憲法のもとでの選挙制度は「国民主権」を実現するためのものである。国民主権が成立して民主主義は生まれる。国民主権を実現するための民主的な選挙制度とは、①主権者国民の意思が議会の議席数に正確に反映する選挙制度である(「小選挙区」は、死票が多く、国民の意思が議会の議席数に最も反映しない選挙制度)。②全ての選挙区に個人が立候補できる選挙制度である。③議員一人一人が、国民の直接の選挙の「洗礼」を受ける選挙制度である。
民主党が比例区定数の削減にこだわる理由は、①民主党と自民党以外の政党に政権が渡らないようにするため、②民衆のための政党を議会から追放するため、③主権者国民の多数意思が国会の多数意思とならないようにするため-アメリカと日本の支配層の意思が常に国会の多数意思となるようにするため、④国会・内閣・裁判所が、アメリカと日本支配層のための国会・内閣・裁判所であり続けるため、⑤国民主権と議会制民主主義を名前だけのものにしておくため、⑥原発推進によって、「動的防衛力」を構築し、「米国主導型米日核軍事同盟体制」を維持して日本がアメリカと共に世界中で侵略戦争を展開できるようにするため、と言える。
当日、初参加の男性(80代)から、「消費税増税は、大反対!政府は、国民の意に反したことばかりする!そんな議員はいらない!議員定数削減に大賛成!」というご意見をいただきました。それに対して金子先生から返答をいただきましたので、記述しておきます。
1.現在の議員定数削減問題については、なぜ、民主党が、「小選挙区」の定数削減ではなく、「比例代表区」の定数削減のみを実施しようとしているのかの意図を正確に見抜く必要があるのではないでしょうか。しかも、民主党は、なぜ、80削減するのかの理由を述べないで、80削減すると言っております。従って、日本では、どの位の議員数が適切なのかも、示しておりません。
2.「比例代表区」の定数削減が、どのような結果をもたらすかを、きちんと見抜く必要があるのではないでしょうか。
3.以上のことを考えると、現在の議員定数削減に賛成することは、民主主義の観点から、危険ではないでしょうか。
日時 2012年6月30日午前10時~12時
会場 桜上水南地区会館
講師 金子勝さん
参加 22人